てぃーだブログ › カニマン鍛冶工房日記

【PR】

  

Posted by TI-DA at

2017年07月06日

さばきナイフ

沖細身のさばきナイフ点紹介
写真1:刃渡り15cm、巾20mm、厚さ6mm、柄はアリク材、鋼は合金炭層工具鋼(SKS材)を木炭で焼き打ち伸ばして作る。焼入れは、合金マニアルを参考に処理を行なう。硬く焼が入りよく切れる。細身で背は厚みをもたせ先端は薄く反りを大きくつけて刃先で切りやすい形にする。


写真2:刃渡り15cm、巾26mm、厚さ4mm、柄はアリク材、鋼は合金炭層工具鋼(SKS材)。焼入れは1と同じ。やや薄刃で仕上げる。反りをややもたせ先端で切り易いようにする。




  


Posted by カニマン at 21:39Comments(0)

2017年06月17日

福岡「大庭鍛冶工場」探訪

勉学のため福岡市「大庭鍛冶工場」の大庭利男さんの工房を見学させて頂いた。博多包丁の製作で広く知られている。
写真1:街の真ん中に工房があり、三代続く、時代により農具、大型耕具等、刃物と作るものが変わってきた。


写真2:ベルトハンマーは大庭さんが20代の頃より60年ちかく使い続けているタフな機械。


写真3:火炉は陶芸窯の様に熱を閉じ込める形で燃料にコークスが利用されていた。


写真4:荒打ちされた博多包丁、初代の頃は「いなさ包丁」と呼ばれていた。原型は長崎県にあるらしい。用途は三徳包丁で薄型、野菜、肉、小魚のサバキに良い。軟鉄を割り込み刃がね材(日立製鉄所黄色紙2号)を割り込みで鍛造されている。切れ味抜群と思われた。


写真5:工房前に置かれた見本展示ケース・・・展示方法が目を引く


写真6:「大庭鍛冶工場」の大庭利男さんは、福岡を代表する鍛冶職人で雑誌、テレビでも紹介されている。詳しくは、かたりべ文庫職人の手仕事『博多包丁大庭利男』また『ニッポン鍛冶屋カタログ』かくまつとむ著に詳しく書かれている。


※ 大場さんは、鍛冶屋は儲かる仕事ではないが好きで続けていると生き生きとした表情で話されていた。お会いしてよかった。  


Posted by カニマン at 07:13Comments(0)

2017年05月29日

シーグ製作

沖縄本島シーグは、沖縄のナイフの呼び名で大意は「巣具:鞘に収まる刃物」だと考えられる。伝世品が無く昔のをお見せする事が出来ません。遺跡から出土した考古資料は多くありますが、全てが錆で膨れて当時の形は残してはいません。遺跡出土品や南島型刃物の形体を参考にしてシーグを製作しました。現代でも工作ナイフ、ペェティーナイフとして十分に使えると思います。

写真:3点 鋼材SK材(鋼具鋼)、板バネ・柄はアリク材 全長さ約25cm前後 刃渡り11cm前後 









58号線カニマン鍛冶工房案内
住所:〒904-1301沖縄県国頭郡宜野座村字松田2629-10
電話:098-968-8459(知名定順) ナビ助が案内してくれます。
松田信号から案内板三つ目左50メートル 作業場に居ない場合は隣自宅に居ます。声かけして下し。毎週月曜日不在です。


  


Posted by カニマン at 07:20Comments(0)

2017年05月14日

板バネ刃物

写真:①板バネ荒打ちした包丁・ナイフ 


写真:②切断した板バネ 刃物に打ち延ばす 


写真:③各車種の板バネ鋼


58号線自動車のバネ鋼(SUP材) には、コイルバネと板バネがある。コイルバネ鋼は円形を切断して延ばして使うには不便さがあり、種類も少ないのであまり利用されない。板バネ鋼は、多くの車種に使われているので種類も多く手に入りやすい。そのため、板バネが良く利用されている。板バネ鋼は、呼び名は板バネであるが用途が限定されたものではなく刃物鋼や農具としても優れた鋼材となる。沖縄や東南アジアでは多く使われている。
沖板バネの鍛造は、製造年代や車種によって性質が異なり一様ではない。火作り鍛造の過程で一定の温度で焼がはいり割れたりする鋼もある。また、焼き鈍し後、鋼が粘土のように軟化してよく伸びる鋼もある。グラインダーで荒削りの過程では、炭素鋼と比較して磨耗性に優れているのですり減りが少なく削りに時間がかかる。
縄その後の焼入れは、慎重を要する。バネ鋼(SUP材)の焼き入れ温度は、840度が基本とされている『鉄鋼材料選択のポイント』日本規格協会大和久重雄著。これはあくまでもバネとしての焼入れである。刃物として、「折れず曲がらず粘りがあり良く切れる」刃物に打ち直すには鍛冶屋の創意工夫があると云われており企業秘密とされている。
  


Posted by カニマン at 10:23Comments(0)

2017年05月04日

南島型刃物ーカニマン刃物紹介ー

南島型刃物ーカニマン刃物紹介ー
琉球列島の風土に根ざして生れた南島型刃物を用途別に紹介したい。現在、南島型の刃物は、八重山の石垣市と沖縄本島宜野座村の鍛冶屋で細々と製作されています。市場に出回るのは少なく殆どが工房で販売され、また注文に応じて製作されたものが店で販売されている状況です。カニマン鍛冶工房で南島型基本形をベースに製作した刃物を用途別に紹介。写真上から①山刀(大)・②山刀(中)・③シマ包丁・④海包丁・⑤シーグ



①山刀(大):ヤマナジ(長さ45cm 刃の長さ28cm トヨタパブリカ板バネ鋼)


大型の山刀で先端切口に重さが配分されているので枝のばっかいや藪歩きに便利である。

②山刀(中):ヤマナジ(長さ38cm 刃の長さ22cm ススキジムニー板バネ鋼)


中型の山刀で一般的なサイズである。昔は、これ一本で台所で焚き木切、包丁、山や畑では枝打ち、猪、豚、山羊、牛の解体まで使いこなしていた万能刃物。振り下ろして使う事から先端に重みが加えられている。

③シマ包丁(長さ33cm 刃の長さ19cm 炭素工具鋼)


シマ包丁は、シマ(部落・沖縄)の鍛冶屋で製作された包丁の事で、ヤマトゥやアメリカからはいてきた包丁と区別した呼称。山刀の型をして刃先が鋭く金物屋で見かけることはありません。

④海包丁(長さ31cm 刃の長さ19cm 炭素工具鋼)


サバキに特化した包丁で、刃部と柄部の一体型。一体型は伝統品には事例が見当たりません。カニマン鍛冶工房創作品です。柄の滑り止に麻紐を巻き付けウレタンを塗布仕上げ。

⑤シーグ(長さ28cm 刃の長さ17cm 炭素工具鋼)


シーグは鞘入りのナイフの事。伝世品が見当たらない事から南島型刃物を参考にして中型ナイフに製作した。一見可愛い包丁である。

◆カニマン鍛冶工房作業業務案内について
 午前:9:00~12:00
 午後:2:00~ 6:00
※作業場に居ない場合は、隣の自宅に居ますので声掛けして下さい。
※定休日は決まっていませんが、木曜日・日曜日は用事で出ている事が多いです。
◆カニマン鍛冶工房
 住所:〒904-1301沖縄県国頭郡宜野座村字松田2629-10
 電話:098-968-8459(知名定順)
 国道329号松田信号から北(山手側)に800メートル3ツ目の看板左に50メートル




Posted by カニマン at 13:06 │Comments(0)  


Posted by カニマン at 18:25Comments(0)

2017年04月09日

カニマン刃物紹介ーサバキ包丁(ナイフ)ー

沖沖縄本島">サバキ包丁は、沖縄の海人包丁の形体に取っ手をふくろ柄の一体型に製作した。先端の切り口を鋭利にして肉を切り出したり、魚の腹を引き裂くのに特化した沖縄の包丁である。
縄包丁(ナイフ)概況 鋼材:SKS材(合金炭素工具鋼) 全長:31cm 刃渡り:28cm(やや片刃造り) 重さ:250g 熱処理でほど良い硬さと粘りがあり、杉板、枯れた竹がしなやかに切れる。
写真:①表 刃の研ぎ出しは右利きやや片刃仕上げ


写真:②裏 裏面に凹をつけ裏側の平面研ぎ出しが速い


  


Posted by カニマン at 16:23Comments(0)

2017年03月31日

パイン鉈試作3

沖縄本島パイン畑内の通りにはみ出したパインの葉を切り取る鉈(試作3)を紹介
 鋼材:SK材 長さ約58cm 刃渡り45cm 重量約450㌘ 
型は、インドネシアの鉈を参考にする。切れ味を良くするため、薄く打ち延ばす。焼入れは、刃先を硬く、背に粘りをもたす。柄は、刃部と一枚剛の作りで板を張り繊維紐で巻き絞める。・・・使用したパイン農家の感想を聞くのが楽しみです。


  


Posted by カニマン at 12:50Comments(0)

2017年03月25日

刃物紀行ー山刀ー

沖山刀
 山刀は山で使用する道具である事から山刀と呼ばれる。また、山の木をなぎ倒すように使う事からヤマナジとも呼ばれる。型は、沖縄本島では、山間部の国頭郡と平坦部の多い島尻郡とは山刀の型が違うようである。山原では、先端が太めで琉球列島から東南アジアにかけて多く見られるタイプが使われていた。
沖縄本島山原で使われた山刀
写真① 旧久志村久志部落で使われた山刀(名護市内の鍛冶屋で製作)


写真② 旧久志村久志部落で使われた山刀(包丁)


写真③ 旧久志村久志部落で使われた山刀



  


Posted by カニマン at 09:38Comments(0)

2017年02月09日

パイン鉈

沖縄本島パイン鉈の試作
パイン畑を管理する鉈の試作として、東南アジアの鉈を参考に製作した。さっそくパイン畑で使用する。重さ、形、長さ、柄は使いよいが、切れ味に鋭利さが欲しいとか・・・。
沖縄本島次の試作品の改良点
刃の厚み、熱処理(焼き入れ、焼き戻し)の変更、鋼材の選定(摩耗に強い鋼)、また、鉈が葉に当たる切先の形を検討すること等々。







  


Posted by カニマン at 00:00Comments(0)

2017年01月21日

サバキ包丁

沖縄本島鞘付きサバキ包丁の製作
鋼材:SK材(炭素工具鋼) 鞘材:未定 柄:鹿角 
写真上から:①刃部 刃渡り15cm・刃巾4,5mm・最大厚約2,5mm


写真:②鞘製作イメージ


写真:③鹿角の根元部分に装着予定


  


Posted by カニマン at 19:05Comments(0)

2017年01月10日

サバキナイフ(鞘付き)

沖縄本島カニマン刃物:サバキナイフ(鞘付き)
携帯用刃物を シィーグ(大意:鞘付きの刃物)と呼ばれている。丸太を割り一本の木を削り彫られ鞘が作られている。柄、鞘共にワトコオイル塗布、鞘の張り合わせは、①は釘・ボンド付け ②③はボンド付け


写真①:サバキナイフ:鋼材(SKS材)全長30cm 刃渡り165cm 厚0.35cm 鞘、柄材(アリク)


写真②:サバキナイフ:鋼材(SK材)全長29cm 刃渡り15,7 cm 厚0.3cm 鞘、柄材(アリク)


写真③:サバキナイフ:鋼材(SKS材)28cm 刃渡り16 cm 厚0.4cm 鞘、柄材(アリク)





  


Posted by カニマン at 22:03Comments(0)

2017年01月05日

初起こし

沖縄本島今年初めての炉に火を入れ仕事を始めました。新たな気持ちで「硬く粘りがあり良く切れる刃物」づくりを目指してまい進したいと思います。

写真:木炭を燃やし炉を暖める


写真:サバキナイフ・山刀鍛造






写真:鍛造を終え刃出したサバキナイフ・山刀






  


Posted by カニマン at 12:08Comments(0)

2017年01月02日

2017年元旦

沖縄本島明けましておめでとう御座います。どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。
沖縄本島カニマンナイフ(鞘付きサバキナイフ)柄・鞘材:アリク丸太削り出し、鋼材:SKS材木炭鍛造






  


Posted by カニマン at 10:04Comments(0)

2016年12月20日

キーホルダー(カニマン刃物)

沖縄本島キーホルダー
作業の手を休め鹿角の先端でキーホルダを製作・・・・ヒントは韓国の携帯ナイフ








  


Posted by カニマン at 07:28Comments(0)

2016年11月15日

南島型刃物「カニマン刃物」


◆カニマン鍛冶工房作業業務案内について
 午前:9:00~12:00
 午後:2:00~ 6:00
※作業場に居ない場合は、隣の自宅に居ますので声掛けして下さい。
※定休日は決まっていませんが、木曜日・日曜日は用事で出ている事が多いです。
◆カニマン鍛冶工房
 住所:〒904-1301沖縄県国頭郡宜野座村字松田2629-10
 電話:098-968-8459(知名定順)
 国道329号松田信号から北(山手側)に800メートル3ツ目の看板左に50メートル   


Posted by カニマン at 13:06Comments(0)

2016年11月15日

南島型刃物ーカニマン刃物紹介ー

琉球列島の風土に根ざして生れた南島型刃物を用途別に紹介したい。現在、南島型の刃物は、八重山の石垣市と沖縄本島宜野座村の鍛冶屋で細々と製作されています。市場に出回るのは少なく殆どが工房で販売され、また注文に応じて製作されたものが店で販売されている状況です。カニマン鍛冶工房で南島型基本形をベースに製作した刃物を用途別に紹介。写真上から①山刀(大)・②山刀(中)・③シマ包丁・④海包丁・⑤シーグ


①山刀(大):ヤマナジ(長さ45cm 刃の長さ28cm トヨタパブリカ板バネ鋼)


大型の山刀で先端切口に重さが配分されているので枝のばっかいや藪歩きに便利である。

②山刀(中):ヤマナジ(長さ38cm 刃の長さ22cm ススキジムニー板バネ鋼)


中型の山刀で一般的なサイズである。昔は、これ一本で台所で焚き木切、包丁、山や畑では枝打ち、猪、豚、山羊、牛の解体まで使いこなしていた万能刃物。振り下ろして使う事から先端に重みが加えられている。

③シマ包丁(長さ33cm 刃の長さ19cm 炭素工具鋼)


シマ包丁は、シマ(部落・沖縄)の鍛冶屋で製作された包丁の事で、ヤマトゥやアメリカからはいてきた包丁と区別した呼称。山刀の型をして刃先が鋭く金物屋で見かけることはありません。

④海包丁(長さ31cm 刃の長さ19cm 炭素工具鋼)


サバキに特化した包丁で、刃部と柄部の一体型。一体型は伝統品には事例が見当たりません。カニマン鍛冶工房創作品です。柄の滑り止に麻紐を巻き付けウレタンを塗布仕上げ。

⑤シーグ(長さ28cm 刃の長さ17cm 炭素工具鋼)


シーグは鞘入りのナイフの事。伝世品が見当たらない事から南島型刃物を参考にして中型ナイフに製作した。一見可愛い包丁である。

◆カニマン鍛冶工房作業業務案内について
 午前:9:00~12:00
 午後:2:00~ 6:00
※作業場に居ない場合は、隣の自宅に居ますので声掛けして下さい。
※定休日は決まっていませんが、木曜日・日曜日は用事で出ている事が多いです。
◆カニマン鍛冶工房
 住所:〒904-1301沖縄県国頭郡宜野座村字松田2629-10
 電話:098-968-8459(知名定順)
 国道329号松田信号から北(山手側)に800メートル3ツ目の看板左に50メートル   


Posted by カニマン at 13:06Comments(0)

2016年10月03日

刃物紀行ー陶芸家 武内晴次郎と海人包丁ー

沖貴重な包丁を拝見した。琉球政府時代に民芸運動の一員として来琉した岡山県の陶芸家武内晴次郎氏(1921~1979)が当時現地で求めた「ウミチュホーチャー:海人包丁」が息子真木氏(堤窯2代目)が父の遺品として大切に保存されていた。大阪の一二三民芸店の川見直道氏を介して拝見する事が出来ました。
縄全長340mm・刃渡り215mm・抉り4段仕上げ柄118m・柄材はマツ、ウレタン塗布仕上げ・単剛による両刃造り鋼種は不明
 柄及び刃部の仕上げは丁寧に仕上げられ鍛造によるハンマーの痕跡が残らないほど研磨されている。砥石痕が縦に筋状に見られる事から回転砥石で仕上げられた事が推察される。研磨後、刃先には使用によって生じる使用痕が認められない。
 沖縄の鍛冶屋刃物には珍しく屋号らしき刻印が裏側面に押されている。その下に穴があけられいるのは他の海人包丁にも見られる。穴の用途はおぼろげながら釣り針を曲げる穴との事。包丁の形は、柄は滑り止めに四段の抉りを刻み、刃部の先端が鋭利になり、サバキに特化した造りに成っている。海人(ウミンチュ)らが漁労によって生み出した沖縄の貴重な文化財である。

写真1:海人包丁(表)


写真1:海人包丁(裏)


写真1:海人包丁 裏側口金近くに2、3mmの孔と屋号らしき刻印があり沖縄の刃物にはめづらし



◆カニマン鍛冶工房作業業務案内について
 午前:9:00~12:00
 午後:2:00~ 6:00
※作業場に居ない場合は、隣の自宅に居ますので声掛けして下さい。
※定休日は決まっていませんが、木曜日・日曜日は用事で出ている事が多いです。
◆カニマン鍛冶工房
 住所:〒904-1301沖縄県国頭郡宜野座村字松田2629-10
 電話:098-968-8459(知名定順)
 国道329号松田信号から北(山手側)に800メートル3ツ目の看板左に50メートル  


Posted by カニマン at 12:26Comments(4)

2016年09月16日

刃物紀行ーフィリピンのナイフー

やし刃物(石器)に詳しい知人がフィリピンに行った際に現地で購入した鍛造手作りナイフである。全長さ212mm・刃渡り124mm・厚さ1mm程の剛製。柄から刃部までが一体型のふくろナイフで握り柄にはふじ皮が巻かれている。全体のバランスが良く作り慣れた作で鍛冶屋製作の刃物と推察された。
やし刃部の形が驚くほど八重山諸島の山刀と酷似して、金属の種類は判らないがグラインダーから出る火花が炭素鋼とは異なりスプリング鋼にちかいと思われた。熱処理が素晴らしく、粘りと硬さがあり研ぎ出すと枯れた竹がスパスパ切れて刃こぼれが生じない。焼入れの難しいスプリング鋼(?)をそこまで硬くするのは優れた鍛冶技術であり感心した。
写真1:表側


写真2:裏側


写真3:ふくろ柄に巻かれたふじ皮


  


Posted by カニマン at 21:57Comments(0)

2016年08月20日

竹割り鉈(ヤスリ鋼)

使用済みのヤスリを打ち直して「竹割り鉈」を鍛造製作
沖刃物の種類が少ない沖縄で竹割り鉈は近年日本本土から導入されたバーキ(竹ザル)製作用の鉈である。両刃厚鎌一本でバーキ作りをした年配の方には真新しい刃物であり金物屋で見かける。竹を割り、竹ヒゴを削り出すのに便利な道具である。戦後、日本刀を切断して竹割り鉈に転用された刃物が多く作られた。これらと類似する。
縄使用済みのヤスリを刃物鋼に打ち直して製作した。ヤスリ鋼は、炭素を多く含み硬い。真横から敲くと折れる。刃物鋼にするには、鍛造後に粘りをもたせて刃こぼれしないように焼入れを行なう。枯れた竹が切れれば「良し」とする。

写真:完成後の竹割り鉈(鋼:ヤスリ打ち直し・柄:ヤナブー)


写真:使用済みのヤスリ鋼(2本分の竹割り鉈が作れる。)



  


Posted by カニマン at 14:05Comments(6)

2016年07月30日

小刀(サバキナイフ・工作用ナイフ)

沖縄本島先端が尖り反りのある小刀、骨の隙間に差し着込み肉を切り離すのに便利なナイフ。鋭利な先端で切り刻む工作用ナイフとしても使える。

柄材:ゲッツイ 刃渡り:12cm 厚さ:2.5mm 重さ:80g 鋼材:安来鋼白紙2号複合材


  


Posted by カニマン at 14:12Comments(0)
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 23人
プロフィール
カニマン
カニマン