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2016年09月16日
刃物紀行ーフィリピンのナイフー
刃物(石器)に詳しい知人がフィリピンに行った際に現地で購入した鍛造手作りナイフである。全長さ212mm・刃渡り124mm・厚さ1mm程の剛製。柄から刃部までが一体型のふくろナイフで握り柄にはふじ皮が巻かれている。全体のバランスが良く作り慣れた作で鍛冶屋製作の刃物と推察された。
刃部の形が驚くほど八重山諸島の山刀と酷似して、金属の種類は判らないがグラインダーから出る火花が炭素鋼とは異なりスプリング鋼にちかいと思われた。熱処理が素晴らしく、粘りと硬さがあり研ぎ出すと枯れた竹がスパスパ切れて刃こぼれが生じない。焼入れの難しいスプリング鋼(?)をそこまで硬くするのは優れた鍛冶技術であり感心した。
写真1:表側
写真2:裏側
写真3:ふくろ柄に巻かれたふじ皮
刃部の形が驚くほど八重山諸島の山刀と酷似して、金属の種類は判らないがグラインダーから出る火花が炭素鋼とは異なりスプリング鋼にちかいと思われた。熱処理が素晴らしく、粘りと硬さがあり研ぎ出すと枯れた竹がスパスパ切れて刃こぼれが生じない。焼入れの難しいスプリング鋼(?)をそこまで硬くするのは優れた鍛冶技術であり感心した。
写真1:表側
写真2:裏側
写真3:ふくろ柄に巻かれたふじ皮
Posted by カニマン at 21:57│Comments(0)