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2014年08月22日

板バネ剛(炭素板バネ剛)で刃物作り

硬い話ですみません。
沖縄本島現在、日本で製造し多く用いられている板バネはSUP-9(マンガンクロム剛)で炭素を多く含む板バネ(SUP-3)は製造されていないそうだ(日産スプリング株式会社資料)。そこで入手可能な1960年~1970年代に製造された乗用車の板バネをネットオークションで探し続け、イスズ117クーペ・ホンダライフ360SAの板バネを手に入れた。先にイスズ117クーペの板バネは鋭利な刃が付くことを確認し紹介した。今回は、ホンダライフ360SA(軽乗用車)の2枚板バネ剛で小さなナイフを作り、その性質を把握し、本打ちに「南島型山刀」を打ってみた。
沖縄本島ホンダライフ360SA板バネ剛は硬いが800度前後で焼きが戻りやわらかくなり成形ができた。焼入れ温度はメーカ指定のSUP材の熱処理を参考にし刃物になる硬さの焼入れ温度を探るが意外と難儀する。
沖縄本島現在金物屋で売られている鉈等の大型の日本製刃物は、硬い剛と軟鉄を合わせた剛で造られているのが多い。板バネ剛のように全剛の刃物はコチコチの硬さにすると切れるが折れる可能性がある。そこで「硬く粘りがありよく切れる刃物」にする必要がある。衝撃に強い板バネは、鍛造、熱処理を上手くして刃物剛に打ちかえると大型刃物材として優れている。・・・余談、板バネで作られた軍刀は弾力と硬さがあり機能性があったと云われてる。
写真:ホンダライフライフ360SA板バネ450グラム切断し成形後の状況
板バネ剛(炭素板バネ剛)で刃物作り


写真:1枚目板バネ
板バネ剛(炭素板バネ剛)で刃物作り


写真:優雅な「いすゞ117クーペ」
板バネ剛(炭素板バネ剛)で刃物作り


写真:初期型のホンダライフN360
板バネ剛(炭素板バネ剛)で刃物作り










Posted by カニマン at 11:07│Comments(0)
 
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