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2012年03月20日

琉球犬とイノシシ狩り

沖縄本島沖縄人と犬との関わりは古く貝塚時代までさかのぼる。当時の犬は今の様にペットではなく働く犬であった。
シーサーオスイノシシ狩りに活躍する犬
イノシシは沖縄では最大の野生動物である。狩りにはインビチャー(犬を引き連れた狩人)が犬を10頭前後引き連れ山に入る。イノシシのひそむ山に犬を放し、イノシシを見つけると犬はかん高い鳴き声で吠えたてる。鳴き声を聞いた犬が集まりイノシシを取り囲み食いつく。イノシシはたまらなくなり谷底に逃げるが逃げ場を失い、犬に肛門やキンタマを噛みちぎられ、終いには脇腹や喉に咬みつかれ抵抗できなくなる。そこえインビチャーが駆けつけエイ棒(槍)で心臓を刺し仕留める。
 狩犬は雌犬が入らないとうまくいかない。・・・雌犬はしつこくイノシシをどこまでも追うが雄犬はしつこさがなく深追いしない。沖縄の藪では小型犬の琉球犬が狩りに向いている。インビチャーは虎犬を欲しがったと云う。
山原の各部落には、作物を食い荒らすイノシシを退治するインビチャーは農家にとっては有りがたい人であった。

シーサーオス蔵の貯蔵穀物を守る犬
昔は穀類を高倉に保存していた。その高倉の下に犬をくくりつけ、穀物泥棒の番やネズミ捕り犬とし活躍していた。特に琉球犬は動く物に敏感でネズミ捕りも上手

シーサーオス食料としての犬
縄文時代人は犬は食べないが、沖縄では犬を良く食べた。・・・山羊に似て美味しい。日本復帰前までマチグヮー(市場)では山羊肉と一緒に犬の肉も売られていた。山羊肉が足りないと犬の肉を混ぜて煮た。
いぬさん御馳走様でした。食事

琉球犬とイノシシ狩り
  イノシシを追うトゥラー犬:名前はトゥラジュー(雄の八重山虎犬)


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Posted by カニマン at 23:20│Comments(1)沖縄の風俗
この記事へのコメント
これはあのとらじゅーですか? 懐かしい。優しくて可愛かったよね。
Posted by のりこ at 2012年03月31日 11:57
 
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